サナダ虫ダイエットの特徴と危険性

サナダ虫ダイエットの発端

 

 

サナダ虫が寄生虫であることは皆さんご存知だと思います。ただサナダ虫という呼び名は総称で、長野県上田市真田町の主に木綿で織った幅の狭い縞模様のある平織りや袋織りの平らな紐が、その由来となっているようです。

 

サナダ虫には擬葉目と円葉目があり、擬葉目裂頭条虫科に、広節裂頭条虫、日本海裂頭条虫、マンソン裂頭条虫、大複殖門条虫が確認され、円葉目では、テニア科に無鉤条虫、有鉤条虫、単包条虫、多包条虫が、膜様条虫科には小型条虫、縮小条虫、ジレピス科の瓜実条虫、メソセストイデス科も有線条虫などが確認されています。

 

ともあれ、普通ならいわゆる「お腹の中に虫が湧く」という状態は、とてもダイエットとは距離のある感覚を持つと思うのですが、こうした言葉が出てきたのは、東京医科歯科大学教授である藤田紘一郎先生の著書「万病虫くだし」あたりが発端ではないかと考えられているようです。

 

藤田先生の専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学で、マラリア、フィラリア、成人T細胞白血病やエイズ関連の免疫研究、人畜共通感染症などの研究治療を行っているそうです。
特徴のある著書が有名で、「笑うカイチュウ」(講談社、講談社出版文化賞科学出版賞)、「体にいい寄生虫」(ワニブックス、講談社文庫)、「ウンココロ」(実業之日本社)などを出版しており、新聞、雑誌、テレビ等にも幅広く登場して「カイチュウ博士」と呼ばれています。ここではまさにサナダ虫ダイエットとなるような内容も多く出てくるのです。